ポルシェ911カレラカブリオレ/カレラSカブリオレ【海外試乗記】 車 両 保 険 の 基 礎 知 識
   
  車両保険の基礎知識
  車両保険とは
  保険料は料率で決まる
  等級とは
  等級はごまかせない
  等級据え置きとなる事故
  免責は損か得か
  車両保険に加入して得をする車両
  車両保険に加入して損をする車両
  車両保険を使うと損をするケース
  車両保険が支払われないケース
  車両保険を安くする方法
    
   
車両保険の基礎知識 / 車両保険を使うと損をするケース

 
車両保険は「使うと損」という信じている人が多いようです。
それは、1回使うことによる車両料率クラスのダウンによる次年からの保険料の上昇率の大きさによるものでしょう。
でも、せっかく保険料を支払っているのですから意地になって使わない! というのもどうかと思います……。
では、使ってしまって損するケースをここで考えてみましょう。

ダントツに損をするのは、『等級が下位にある人』でしょう。

1回の事故で3等級ダウンですから、その等級を事故前にまで戻すには3年間無事故でいなくてはなりません。

現在6等級の人が1年に1回でも保険を使う(事故を起こす)と保険を使わなかった(事故を起こさなかった)場合と比較して免責なしで3年で5万5556円の負担増となります。
4等級(20%割増)の人が保険を使うと3年で7万5000円もの負担増となります。
いっぽう15等級(60%割引)の人の場合には、同じく免責なしの3年間で2万3333円の負担増で済みます。
等級が下位にある人ほど負担が重くなってしまうことは明確ですね(注:この保険料は損保会社によっては異なる場合があります)。
さらに、その後も15等級(最大の60%割引)に達するまではずっと多額の保険料を払い続けなくてはならないことになります。
たった1回使っただけで……です。

これは一般的にいわれている目安となる金額なのですが、免責なしの場合には「10万円前後の修理代なら使っても損はしない」といわれています。